基本的な遊漁のシステムについて
一般の川では遊漁者の釣りの権利を認める代わりに、その義務として遊漁料の納入、遊漁規則の遵守が法律として定められています。その直接の管理をしているのが、地域の漁業権を持っている漁業協同組合です。漁法の制限や遊漁料徴収の権利が与えられ、水産資源の保護の立場から放流を実施し、禁漁などの監視を行っています。
この漁協の事業は国の漁業法によって規制され、免許制度として事業が認可されています。免許を得るには、まず漁協の管理する川や湖沼が、魚などの水産動植物の増殖に適しているかが判断されます。また、免許の交付を受けた漁協はその水産動植物の増殖をしなければ免許を取り上げられてしまいます。
漁協は管轄する都道府県が独自に定める漁協調整規則によって管理・運営されています。漁協の主な事業をあげると、
- 水産動植物の保護・管理
- 水産動植物の増殖
- 遊漁の監視・規制
となります。遊漁料の値段が適正かどうかは、都道府県に置かれた漁業管理委員会が調整にあたっています。
これが基本的な遊漁のシステムで、遊漁者はこれを理解したうえで遊漁が楽しめると考え、規則を守るよう心掛ける必要があります。
コンビニ端末での日釣り券購入方法
筆者が渓流釣りを始めた二十数年前からつい最近までは、遊漁料納付のための日釣り券購入は、もっぱら現地の釣具店やコンビニエンスストアでの購入でした。訪れるフィールドや時間帯によっては、日釣り券の取り扱い店舗を見付けることが出来ず、現場で定価の2倍の金額を支払うということも何度かありました。
しかし、現在はIT化の進展が遊漁料納付に関しても恩恵をもたらしており、多くの漁協でコンビニエンスストアの端末での日釣り券の取り扱いを行っています。
これにより、多くのフィールドについて地元のコンビニでスムーズに日釣り券を調達できるようになり、現地での日釣り券探しのストレスから解放されることとなりました。今後さらに多くの漁業の日釣り券が購入可能となればよいと思います。
コンビニ端末での日釣り券購入方法の一例として、以下にセブンイレブンの端末の操作をイメージ図で示しました。
具体的には、栃木県佐野市を流れる秋山川釣行時に渡良瀬漁業協同組合の日釣り券を購入した時の操作です。
購入方法は商品番号0253318による購入方法と画面遷移による購入方法の二通りがありますが、以下に示したのは画面遷移による購入方法です。
なお、あくまでイメージ図ですので、企業ロゴを含む画面表示の詳細(文字の大きさや色、画像等)は実際のものとは異なっています。漁協の画像は筆者が「CLIP STUDIO PAINT PRO」という描画ソフトで描画しています。
①「チケット」ボタンを選択
②「JTBレジャー」ボタンを選択
③「レジャーチケット」ボタンを選択
④「関東・伊豆箱根・新潟」ボタンを選択
⑤「その他の施設」ボタンを選択
⑥「渡良瀬川・旗川・秋山川・遊漁券」ボタンを選択
⑦購入内容を確認し「OK」ボタンを選択
⑧日釣り券の枚数を選択
⑨枚数を確認して「OK」ボタンを選択
⑩内容と注意事項を確認し「申込」ボタンを選択
⑪プリントアウトした払込票をレジに持参して精算
⑫日釣り券を入手
左の写真がコンビニ端末で購入したチケットです。安全ピンや針金は付いていないので、スキーのリフト券を入れるような携帯用のカードケースがあると便利です。
(おわり)