【釣行記】2019年9月 毛渡沢でテンカラ釣りと山ごはん

【釣行記】2019年9月 毛渡沢でテンカラ釣りと山ごはん

プロロ-グ

私見ですが、テンカラ釣りと登山の親和性は非常に高いと考えています。

今年の締めくくりと来年への布石として、新潟県土樽の毛渡沢を少し奥まで覗いてみることにしました。

具体的には、土樽駅から毛渡沢林道を歩いて車止めのゲートを通過、群大仙ノ倉山荘(群馬大ヒュッテ)のあるバッキガ平までの距離感を掴もうとの計画です。

今回は周辺に飲食できる施設がないので、昼食は持参したバーナーとコッフェルでインスタントラーメンを作る算段です。

以下に東京駅発のタイムスケジュールの一例を示しましたのでご参考まで。

交通機関出発駅出発時刻到着駅到着時刻所要時間(分)料金(円)
JR東京5:01土樽8:452243410
徒歩土樽9:00バッキガ平10:30900
テンカラ釣り・食事
徒歩バッキガ平13:45土樽15:15900
JR土樽15:24東京18:542103410
合計6820
※料金は2020年1月現在です


出典:国土地理院 https://maps.gsi.go.jp/development/ichiran.html

夜明け前に自宅を出発。電車を乗り継いで高崎駅から上越線に乗り換えて、まずは水上駅へ。

交通費相当額はあらかじめSuicaチャージしていましたが、水上駅より先はSuica・PASMOが使えないとの案内を目撃し、一瞬顔面蒼白に。

JR水上駅
水上駅より先はICカード精算が出来ないとの案内が・・・

しかし、慌てて水上駅発長岡行きの列車の女性の車掌さんに問い合わせたところ、モバイルの精算機でSuicaチャージ金額での精算をしてもらいほっと一安心。

JR上越線
無事精算を終え土樽駅で下車

8:45頃、予定通り土樽駅到着。駅構内には誰もいません。

待合室を通過して外に出ると、谷川岳登山の案内板がありました。

目的地のバッキガ平までの所要時間は1時間50分と表示されていました。つり橋が目印になりそうです。

毛渡沢
土樽駅にて谷川岳登山の案内板を確認

草木の生い茂る階段を降りて左に曲がります。

毛渡沢
草木の生い茂る土樽駅の階段
毛渡沢
土樽駅へ導く標識

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毛渡沢にて

10分ほどで毛渡沢下流堰堤に到着。この場所は先週中学時代の友人達と車で訪れましたが、友人のうちの一人が良型のヤマメを釣り上げています。

毛渡沢
毛渡沢下流堰堤

今回はこの先を覗くことが目的なので堰堤はスルー。毛渡沢林道を黙々と上がって行きます。

毛渡沢
毛渡沢林道入口付近
毛渡沢
撮り鉄の方々が喜びそうな撮影スポットです

秋晴れの空は爽やかですが陽射しはいまだ強く、体の至る所から汗が滲んできます。

スタートからおよそ4㎞で車止めのゲートに到着。タクシーの案内板が立てられています。

一人で利用するのは少し割高ですが、湯沢に出たい時は利用するのもありかなと思いました。

毛渡沢
こんなところにタクシーの利用案内が・・・

さらに林道を歩きます。道端の薄の穂が初秋の趣を際立たせています。

毛渡沢
道端の薄の穂は初秋の趣

途中、印象派の画家クロード・モネの名画「睡蓮 柳の反映」あたりを彷彿とさせる(と、私が勝手に思った)風景がありました。

さしずめ、「緑苔 雑木の反映」といった趣です。この水面に遊ぶイワナの姿を目聡く見付けた私は、喜び勇んで毛バリを送り込みました。

毛渡沢
「緑苔 雑木の反映」
「睡蓮 柳の反映」
クロード・モネ「睡蓮 柳の反映」デジタル推定復元図

しかし、鏡のような止水に浮かぶ毛バリを偽物と見破ったのか、鼻先を近付けたところで踵を返して深みへと消えて行きました。残念。

5㎞過ぎ。時刻は10:00を少し廻ったところです。右手に群大仙ノ倉山荘(群馬大ヒュッテ)が見えました。

毛渡沢
群大仙ノ倉山荘(群馬大ヒュッテ)

そのすぐ先に比較的新しい橋が架かっていて、その上流と下流双方に好ポイントが連なっています。

この辺りがバッキガ平でしょうか?

健康維持のために最近始めたランニング用に買ったGARMINのスポーツウォッチ「ForeAthlete 235J」を流用して土樽駅からバッキガ平までの距離と所要時間を計測したところ、およそ5.5㎞で1時間20分といったところでした。

毛渡沢
計測結果

事前の下調べでは橋はつり橋だと思っていましたが、改修されたのでしょうか?

毛渡沢
バッキガ平の橋からポイントを望む

ともかく今日はこの橋の下辺りに荷を下ろし、周辺を探り釣りすることにします。

まずは高崎駅で買っておいた缶ビールを沢の水で冷やします。

冷えた頃合いを見計らって昼食の食前酒として喉を潤す算段です。これが出来るのは電車釣行ならではです。

さて、肝心の釣りのほうはというと、一度だけ水面に浮いた状態の白い毛バリに反応があったのみ。

毛渡沢
見えにくいですが、本日の毛バリです

11:00過ぎ。お腹も空いてきたので仕切り直しの昼食タイム。

今日の献立は「ジャッキーカルパス入りチャルメララーメン」です。

ペットボトルの水は500mlを2本持参しましたが、山の中では貴重な飲料水は少しでも多く残しておきたいので、ラーメンを煮るのは沢の水でやります。

まあ水はとても綺麗そうだし煮沸するから大丈夫でしょう。

毛渡沢
今日の昼食は「ジャッキーカルパス入りチャルメララーメン」です

お湯を沸かす間、待ちに待ったビールタイム。天空の居酒屋では何本でも飲めそうですが、キャパシティの問題で1本しかないのが残念です。

ラーメンの具にも使うジャッキーカルパスをつまみに缶を煽ります。

秋晴れの青空と白い雲、そして緑の山々を眺めながら飲むビールは格別の味わいです。生きてて良かったという思いが頭に浮かぶのはこんな時ですね。

毛渡沢
清水グラ?を眺めつつ至福のビールタイム

お湯が沸いたので手早くインスタントラーメンを作ります。

このレシピはほぼ日比野鮎美さん(「山と食欲と私」/バンチコミックス)のマネです。

毛渡沢
見栄えはイマイチですが、とても美味しかったです

このシチュエーションでの食事が不味かろうはずがありません。あっという間に完食しました。

が、問題はラーメンの残り汁です。別に飲み干しても良いかと思いましたが、血圧に良くないと思い直して空になったペットボトルに入れて持ち帰ることに。

道中少しずつ飲めば、汗で失われた塩分チャージになるかも、てことはないか。

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エピローグ

この後、バッキガ平から林道を戻りつつ、容易に入渓出来そうな場所を選んでピンポイントで探りましたが、今回は残念ながら渓流魚を手にすることが出来ませんでした。

まだまだ未熟との思いを新たにしましたが、来年に向けていい下調べが出来たと思うことにします。

14:40頃、少し余裕を持って土樽駅に到着しました。乗客は私一人だろうと思っていたら、待合室には意外にも二人の男性の方の姿がありました。

二人とも私と違い如何にも旅慣れた雰囲気でした。

土樽駅は主にこうしたアウトドアの達人的な旅人が降り立つ駅なのかなと考えているうち、15:24土樽発水上行きの上越線が到着しました。

(おわり)

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