【基本編】テンカラ釣りの魅力について

【基本編】テンカラ釣りの魅力について

テンカラ釣りは毛バリという擬似餌を用いた日本古来の伝統漁法で、川漁師が毎日の糧を得るために編み出されました。古くは江戸時代に行われていたという記録があります。

近年は、竿とイトとハリのみというシンプルな道具立てからスポーツフィッシングしての人気が高まってきており、海外にもその人気が波及しつつあるようです。

筆者の考えるテンカラ釣りの魅力は

  • 魚が毛バリに食いつく瞬間が見られる
  • 道具立てが極めてシンプル
  • 生きた虫エサの代わりに毛バリという擬似餌を使うので、虫が苦手な人でも安心
  • 対象となる渓流魚が美しい
  • フィールドの景色が美しい

などです。

自分が投じた毛バリに躍りかかる渓流魚の姿をひとたび目撃すれば、それだけですっかりテンカラ釣りにハマってしまうと思います。

筆者も二十数年前、福島県奥会津を流れる実川支流の硫黄沢で初めてのテンカラ釣りに挑戦しました。入渓してすぐの堰堤上部のプールで水面に遊ぶ小イワナが、自分の投じたドライフライ目掛けて跳躍するシーンが未だに脳裏に焼き付いています。

今般はカーシェアリングの普及もあり、特に若年層を中心にマイカーの普及率は減少しているようですが、テンカラ釣りに必要な装備は多くはないので、電車やバス等の公共交通機関を利用する釣行が十分に可能です。

車を運転しないということは、行動に支障のない範囲でお酒を楽しむことも出来ます。個人的には、渓の冷水で冷やしたビールの缶を煽るひとときに至福の喜びを感じます。

また、道具立てがシンプルなテンカラ釣りは、電車釣行と共に登山との親和性がとても高いと思います。

今般は空前の登山ブームに沸いているようです。それに付随して、メスティンなどのアウトドア調理器具を用いた美味しそうな山ごはんの紹介記事等を目にする機会も増えていて、皆さんさまざまな切り口で登山を楽しんでいるのだなと感じます。

その切り口の1つとして、テンカラ釣りのごくシンプルな装備をプラスして渓に遊ぶことで、さらに登山が魅力的なものになるのではないかと思います。

テンカラ釣りは毛バリという擬似餌を使うため、虫を触るのが苦手という人でも手軽に始められます。

筆者も渓流のエサ釣りで使うミミズなどはちょっと苦手です。

釣りには興味があるけれど、虫を触るのが苦手な登山好きな女性の方にも最適ではないでしょうか。

対象となる渓流魚やフィールドの景色の美しさは、テンカラ釣りを体験して実際に感じていただければと思います。

当サイトでは、主にテンカラ釣りビギナーの方が、電車やバスなどの公共交通機関を用いてフィールドに赴き、最低限の知識と最小限の労力で渓流魚を1匹釣り上げることを念頭にコンテンツを作成しています。

当サイトを通じ、電車で行ける気軽なテンカラ釣りの魅力が少しでも伝われば幸いです。

(おわり)

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